SK LIFE vol.28【住まいのお掃除シリーズ⑥】ダニ退治


住まいのハテナ?

SK LIFE vol.28「住まいのハテナ?」

【住まいのお掃除シリーズ⑥】ダニ退治

Q:引越しも済ませ、この春から新生活がスタートします。
でも、せっかくの新しいお部屋なのにもうダニが居るみたいです。
こういったことはよくあることなのでしょうか?

A:引っ越す前にハウスクリーニングが行われていたとしても万全ではありません。
引っ越す際の荷物や家具にダニが付着したまま持ち込まれる可能性があるからです。
キレイなお部屋で新生活を始めるために、まずはダニ退治から始めましょう。

ダニの生態

ダニは高温多湿な環境を好むため、梅雨の時期に発生・繁殖しやすくなります。
しかし季節に関わらずダニは潜んでいるので、日頃からこまめな対策を行い、
快適な環境で過ごせるようにしたいものです。
ダニは皮脂やアカをエサにしているので、掃除機をかけてキレイにすればダニ対策にもなります。

ダニの弱点

ダニは高温と乾燥が苦手です。
湿度が50%を下回ると繁殖できなくなり、温度が50℃を超えると30分で、
60℃を超えると一瞬で死んでしまうそうです。

衣服だったら熱湯でつけ置き洗いをするか、アイロンをかけることでダニ対策ができます。
ただし、ウールやシルク、ポリエステルなど熱に弱い素材だと、この方法は使えません。

布団やマットレス、クッションなどのつけ置き洗いがしにくいものは
洗濯機の熱風乾燥機能か、コインランドリーの熱風乾燥機を使います。
機種にもよりますが、大抵の場合は70〜80℃の熱風になるので、ダニは生きていられません。

洗濯しても落ちない?

乾燥機にかける前の、洗濯の段階で
ダニも洗い流してると思われがちですが、実際は違います。
水に強い性質と、しがみつくのが得意な脚を持つダニは、
洗濯機の水流の中でも生き延びます。

ダニは虫なので、除菌効果のある洗剤も効き目がありません。
しかし最近はダニよけ効果をもつ洗剤もあります。

ダニのエサとなる皮脂やアカを洗い流してるのだから
洗濯が無意味というわけではありませんが、
もうワンポイントをプラスして
洗濯がダニ掃除になるようにするのが得策です。


天日干しじゃダメなの?

乾燥機に頼らなくても、天気のいい日に天日干しをすれば
ダニ退治になると思われがちですが、実は間違っています。
乾燥による湿度の低下で繁殖は抑えられますが、ダニの苦手とする高温までは届かないのです。
衣類からダニを除去したいときは熱湯でのつけ置き洗いか、熱風乾燥機がベストです。

掃除機でも吸えない?

掃除機がけもダニ対策になると述べましたが、掃除機だけでは繁殖を抑えるのが精一杯です。
ダニの死骸やフンは吸い込めますが、洗濯機の水流にも耐えられるほど、
しがみつくのが得意なダニそのものは簡単には吸い込めません。

おすすめの対策方法は?

燻煙剤やダニよけスプレーで、ダニを無力化させましょう。
無力化されたダニはしがみつく力も残っていませんので、
洗濯機の水流や掃除機の吸引で簡単に退治できます。

ダニがいなくなるスプレー|Amazon

バルサン ダニよけ くん煙剤|Amazon

ダニはどこに居るの?

そもそもダニはどこに潜んでいるのでしょうか。
家の中でダニが一番多いのはカーペットや絨毯です。
食べこぼしやホコリ、皮脂や髪の毛などダニのエサが豊富で、潜り込める場所も多いからです。

出典:くらしのマーケット|ダニ被害で相談の多い場所はどこですか?

布団やマットレスと違い、カーペットや絨毯は熱風乾燥機に入れるのが大変ですし、
アイロンがけも手間を考えると効率的とは言えません。
ダニよけスプレーか燻煙剤を使い、その後で掃除機をかける方法をおすすめします。

ダニを予防したい

ダニよけスプレーとその後の掃除機がけで清潔を保ち、換気することで湿気を抑え
繁殖させないことが何よりの予防になります。
しかし布団やカーペットは高温多湿になりやすく、ダニの大好きな環境です。
こんな場所はダニが来ないようにするスプレーを撒くことで予防するのが効果的です。

ダニクリン スプレー 除菌タイプ|Amazon

KINCHO ダニコナーズ|Amazon

ダニ取りシート

もっと長期的にダニ予防がしたい人は、ダニ取りシートを使いましょう。
ダニ取りシートとは、ダニが好む香りでシートに引き寄せ、
内部の粘着構造でダニを捕まえる誘引剤です。

即効性はありませんが、数ヶ月は捕獲効果が持続します。
殺虫剤を使っていないので、子供部屋にもペットのいる部屋にも安心して使えます。
捕獲されたダニがシートから出てくる心配もなく、
効果期間が過ぎたらそのまま燃えるゴミに出せるお手軽さもおすすめの理由です。

注意点
・シートに書かれた効果持続期間を過ぎると捕獲できなくなるので、
 定期的な買い替えが求められること。
・ダニを引き寄せて捕まえる性質上、シート周辺はダニの通り道になります。
 枕の下など、素肌に近い場所には使えません。

日革研究所 ダニ捕りロボ|Amazon

さよならダニー + 除菌液|Amazon

ダニはフローリングが嫌い

お部屋の床を畳やカーペットからフローリングに変えたところ
ダニの数が大幅に減ったとの報告があります。

出典/高岡正敏ほか: 日本衛生学雑誌, 42, 223 (1987)

掃除しやすく清潔を維持しやすいフローリングは、
ダニのエサである皮脂やホコリが溜まりにくく、ダニが発生しにくい床材です。

フローリングにダニが発生しにくい理由はそれだけではなく、
木材はダニの嫌がる匂いが出ているとの報告もあります。

ダニが直接木材に触れないように容器へ閉じ込め、
家具や住宅によく使われる木材(ヒノキ、ヒバ、スギ、ミズナラ、ケヤキ、クスノキ)の
匂いだけを感じ取れるようにした状態で、
温度25℃、相対湿度85%のダニが最も活発になる環境に整え
72時間後まで動いてるダニの数を数え、その割合を算出したのが下記のグラフです。

出典/平松靖: SCIENCE & TECHNONEWSTSUKUBA, 78, 29 (2006)

その結果、木材から発生する匂いが
一般家庭にいるダニの多くを占めるヤケヒョウヒダニの行動を抑制するという研究結果が得られました。

●床をフローリングにする。
●通気性を良くして湿気を溜めこまない。
●掃除で清潔を保つ。
ダニが住みにくい環境を作る三大鉄則です。

放っておくとアレルギーや喘息の原因にもなるダニから身を守るために、
まずは、お部屋をキレイにするところから始めましょう。

住まいのハテナ?

SK LIFE vol.28「住まいのハテナ?」

【住まいのお掃除シリーズ⑥】ダニ退治

Q:引越しも済ませ、この春から新生活がスタートします。
でも、せっかくの新しいお部屋なのにもうダニが居るみたいです。
こういったことはよくあることなのでしょうか?

A:引っ越す前にハウスクリーニングが行われていたとしても万全ではありません。
引っ越す際の荷物や家具にダニが付着したまま持ち込まれる可能性があるからです。
キレイなお部屋で新生活を始めるために、まずはダニ退治から始めましょう。

ダニの生態

ダニは高温多湿な環境を好むため、梅雨の時期に発生・繁殖しやすくなります。
しかし季節に関わらずダニは潜んでいるので、日頃からこまめな対策を行い、
快適な環境で過ごせるようにしたいものです。
ダニは皮脂やアカをエサにしているので、掃除機をかけてキレイにすればダニ対策にもなります。

ダニの弱点

ダニは高温と乾燥が苦手です。
湿度が50%を下回ると繁殖できなくなり、温度が50℃を超えると30分で、
60℃を超えると一瞬で死んでしまうそうです。

衣服だったら熱湯でつけ置き洗いをするか、アイロンをかけることでダニ対策ができます。
ただし、ウールやシルク、ポリエステルなど熱に弱い素材だと、この方法は使えません。

布団やマットレス、クッションなどのつけ置き洗いがしにくいものは
洗濯機の熱風乾燥機能か、コインランドリーの熱風乾燥機を使います。
機種にもよりますが、大抵の場合は70〜80℃の熱風になるので、ダニは生きていられません。

洗濯しても落ちない?

乾燥機にかける前の、洗濯の段階で
ダニも洗い流してると思われがちですが、実際は違います。
水に強い性質と、しがみつくのが得意な脚を持つダニは、
洗濯機の水流の中でも生き延びます。

ダニは虫なので、除菌効果のある洗剤も効き目がありません。
しかし最近はダニよけ効果をもつ洗剤もあります。

ダニのエサとなる皮脂やアカを洗い流してるのだから
洗濯が無意味というわけではありませんが、
もうワンポイントをプラスして
洗濯がダニ掃除になるようにするのが得策です。

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天日干しじゃダメなの?

乾燥機に頼らなくても、天気のいい日に天日干しをすれば
ダニ退治になると思われがちですが、実は間違っています。
乾燥による湿度の低下で繁殖は抑えられますが、ダニの苦手とする高温までは届かないのです。
衣類からダニを除去したいときは熱湯でのつけ置き洗いか、熱風乾燥機がベストです。

掃除機でも吸えない?

掃除機がけもダニ対策になると述べましたが、掃除機だけでは繁殖を抑えるのが精一杯です。
ダニの死骸やフンは吸い込めますが、洗濯機の水流にも耐えられるほど、
しがみつくのが得意なダニそのものは簡単には吸い込めません。

おすすめの対策方法は?

燻煙剤やダニよけスプレーで、ダニを無力化させましょう。
無力化されたダニはしがみつく力も残っていませんので、
洗濯機の水流や掃除機の吸引で簡単に退治できます。

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ダニはどこに居るの?

そもそもダニはどこに潜んでいるのでしょうか。
家の中でダニが一番多いのはカーペットや絨毯です。
食べこぼしやホコリ、皮脂や髪の毛などダニのエサが豊富で、潜り込める場所も多いからです。

出典:くらしのマーケット|ダニ被害で相談の多い場所はどこですか?

布団やマットレスと違い、カーペットや絨毯は熱風乾燥機に入れるのが大変ですし、
アイロンがけも手間を考えると効率的とは言えません。
ダニよけスプレーか燻煙剤を使い、その後で掃除機をかける方法をおすすめします。

ダニを予防したい

ダニよけスプレーとその後の掃除機がけで清潔を保ち、換気することで湿気を抑え
繁殖させないことが何よりの予防になります。
しかし布団やカーペットは高温多湿になりやすく、ダニの大好きな環境です。
こんな場所はダニが来ないようにするスプレーを撒くことで予防するのが効果的です。

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ダニ取りシート

もっと長期的にダニ予防がしたい人は、ダニ取りシートを使いましょう。
ダニ取りシートとは、ダニが好む香りでシートに引き寄せ、
内部の粘着構造でダニを捕まえる誘引剤です。

即効性はありませんが、数ヶ月は捕獲効果が持続します。
殺虫剤を使っていないので、子供部屋にもペットのいる部屋にも安心して使えます。
捕獲されたダニがシートから出てくる心配もなく、
効果期間が過ぎたらそのまま燃えるゴミに出せるお手軽さもおすすめの理由です。

注意点
・シートに書かれた効果持続期間を過ぎると捕獲できなくなるので、
 定期的な買い替えが求められること。
・ダニを引き寄せて捕まえる性質上、シート周辺はダニの通り道になります。
 枕の下など、素肌に近い場所には使えません。

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ダニはフローリングが嫌い

お部屋の床を畳やカーペットからフローリングに変えたところ
ダニの数が大幅に減ったとの報告があります。

出典/高岡正敏ほか: 日本衛生学雑誌, 42, 223 (1987)

掃除しやすく清潔を維持しやすいフローリングは、
ダニのエサである皮脂やホコリが溜まりにくく、ダニが発生しにくい床材です。

フローリングにダニが発生しにくい理由はそれだけではなく、
木材はダニの嫌がる匂いが出ているとの報告もあります。

ダニが直接木材に触れないように容器へ閉じ込め、
家具や住宅によく使われる木材(ヒノキ、ヒバ、スギ、ミズナラ、ケヤキ、クスノキ)の
匂いだけを感じ取れるようにした状態で、
温度25℃、相対湿度85%のダニが最も活発になる環境に整え
72時間後まで動いてるダニの数を数え、その割合を算出したのが下記のグラフです。

出典/平松靖: SCIENCE & TECHNONEWSTSUKUBA, 78, 29 (2006)

その結果、木材から発生する匂いが
一般家庭にいるダニの多くを占めるヤケヒョウヒダニの行動を抑制するという
研究結果が得られました。

●床をフローリングにする。
●通気性を良くして湿気を溜めこまない。
●掃除で清潔を保つ。
ダニが住みにくい環境を作る三大鉄則です。

放っておくとアレルギーや喘息の原因にもなるダニから身を守るために、
まずは、お部屋をキレイにするところから始めましょう。

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