丸窓のある暮らし


スタッフ日誌

丸窓のある暮らし 

間接照明入りのニッチと丸窓がもたらす贅沢な和空間。

丸窓は円窓とも表記され、文字通り円形の窓のことです。

その歴史は、鎌倉時代に禅宗といっしょに宋から伝わった寺院建築様式の禅宗様(唐様)が始まりです。禅宗とともに塗り壁を用いた丸窓が各地に広がり、書院造り、茶室、数寄屋造りに使われました。

鎌倉 「明月院の丸窓」:方丈と呼ばれる明月院の本堂にあります。

京都 「源光庵の丸窓」:四角い窓は「迷いの窓」、そして丸い窓は「悟りの窓」。

丸窓は禅の悟りを意味する円相(円窓)に通じ、鎌倉のあじさい寺で有名な明月院や、京都の北区に位置する源光庵の「悟りの窓」は「己の心をうつす窓・自分自身を見直す窓」として知られています。

土壁の一部を塗り残した下地窓。

壁の下地を露出させ、円形と三角形にあけた茶室の下地窓。露出部分は実際には竹などで別に作ります。

数寄屋=茶室には下地窓という開口部の形態があり、千利休が取り入れたとされています。土壁の一部を塗り残して、下地の竹やヨシをあえて露出させた窓で、素朴で、数寄屋の思想によく調和します。

角窓も見られますが、禅において究極のかたちが丸であることから、禅の流れをくむ数寄屋造りなどで円窓が好まれました。現代の和風建築でも下地窓が進化して、この様式が生きています。

心和む障子越しの柔らかい光。

和風建築には、窓は景色を見るためのものという考え方があるように思います。単に内と外を隔てるのではなく時間と季節の移り変わりを切り取る装置としての窓。見慣れた景色も丸く切り抜くことで一変します。まさに一幅の書画という雰囲気すら漂います。
室内側に明かり障子を施した柔らかな光にも風情があります。

直線と曲線、明と暗の対比を際立たせる丸窓。

丸窓は、縦横に走る柱や格子が特徴の和風建築ならではの外観や内装に変化をもたらします。四角が丸に変わるだけで、室内や建物の印象が大きく変わります。

丸窓は神社、仏閣といった伝統的な建物に多く、秋田市内では旧秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸窓が有名ですが、一般の住宅ではあまり多く見かけることはないかもしれません。ただ、私たちが建てる和風の家との相性が良く、丸窓ひとつでモダンな印象になりますので、積極的におすすめしています。

格子と丸窓が織りなすシンボリックな外観デザインの核心部。

現代の住宅に丸窓があるだけで、季節の移り変わりが味わえる贅沢な空間を演出することができます。
私たちの丸窓は、オーダーメイドであっても、経験豊かな自社職人が施工しますので高額にはならず、造作家具同様に、種類によりますがむしろリーズナブルに提供することが可能です。

いろいろ魅力的な丸窓。デメリットもあります。それは窓の位置によっては、外からの掃除が気軽にできないという点です。
ですので窓の位置が高所にならないよう、入念なプランが必要になります。

可愛い丸窓の丸と引き戸の四角のコントラストが印象的な玄関。

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丸窓のある暮らし 

間接照明入りのニッチと丸窓がもたらす贅沢な和空間。

丸窓は円窓とも表記され、文字通り円形の窓のことです。

その歴史は、鎌倉時代に禅宗といっしょに宋から伝わった寺院建築様式の禅宗様(唐様)が始まりです。禅宗とともに塗り壁を用いた丸窓が各地に広がり、書院造り、茶室、数寄屋造りに使われました。

鎌倉 「明月院の丸窓」:方丈と呼ばれる明月院の本堂にあります。

京都 「源光庵の丸窓」:四角い窓は「迷いの窓」、そして丸い窓は「悟りの窓」。

丸窓は禅の悟りを意味する円相(円窓)に通じ、鎌倉のあじさい寺で有名な明月院や、京都の北区に位置する源光庵の「悟りの窓」は「己の心をうつす窓・自分自身を見直す窓」として知られています。

土壁の一部を塗り残した下地窓。

壁の下地を露出させ、円形と三角形にあけた茶室の下地窓。露出部分は実際には竹などで別に作ります。

数寄屋=茶室には下地窓という開口部の形態があり、千利休が取り入れたとされています。土壁の一部を塗り残して、下地の竹やヨシをあえて露出させた窓で、素朴で、数寄屋の思想によく調和します。

角窓も見られますが、禅において究極のかたちが丸であることから、禅の流れをくむ数寄屋造りなどで円窓が好まれました。現代の和風建築でも下地窓が進化して、この様式が生きています。

心和む障子越しの柔らかい光。

和風建築には、窓は景色を見るためのものという考え方があるように思います。単に内と外を隔てるのではなく時間と季節の移り変わりを切り取る装置としての窓。見慣れた景色も丸く切り抜くことで一変します。まさに一幅の書画という雰囲気すら漂います。
室内側に明かり障子を施した柔らかな光にも風情があります。

直線と曲線、明と暗の対比を際立たせる丸窓。

丸窓は、縦横に走る柱や格子が特徴の和風建築ならではの外観や内装に変化をもたらします。四角が丸に変わるだけで、室内や建物の印象が大きく変わります。

丸窓は神社、仏閣といった伝統的な建物に多く、秋田市内では旧秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸窓が有名ですが、一般の住宅ではあまり多く見かけることはないかもしれません。ただ、私たちが建てる和風の家との相性が良く、丸窓ひとつでモダンな印象になりますので、積極的におすすめしています。

格子と丸窓が織りなすシンボリックな外観デザインの核心部。

現代の住宅に丸窓があるだけで、季節の移り変わりが味わえる贅沢な空間を演出することができます。
私たちの丸窓は、オーダーメイドであっても、経験豊かな自社職人が施工しますので高額にはならず、造作家具同様に、種類によりますがむしろリーズナブルに提供することが可能です。

いろいろ魅力的な丸窓。デメリットもあります。それは窓の位置によっては、外からの掃除が気軽にできないという点です。
ですので窓の位置が高所にならないよう、入念なプランが必要になります。

可愛い丸窓の丸と引き戸の四角のコントラストが印象的な玄関。

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